木の活用と仕分け
いわゆる「間伐材」というと、使えないような悪い木ばっかりだというイメージがありますが実際は良い木も悪い木も混ざってきます。私たちは搬出した間伐材を品質と売り先に応じて細かく仕分けています。
太くてまっすぐな木は建材用に製材所へ。10㎝も無いような細い丸太でも土木用の杭や土留め用に販売しています。曲がった木や腐れが入ったような木は薪の材料として活用します。
取引先のニーズにもよりますが、品質、樹種、太さ、長さに応じて細かく仕分けていくと、そのパターンは6種類くらいになります。手間はかかりますが、仕分けることによって丸太をより高く販売することができ、森林資源をあますところなく活かすことができるのです。
木は根元で曲がっていることが多いのでその部分は切り落とすのですが(林業ではタンコロと呼ばます)、これも薪の材料としては十分に使えるので持ち帰ります。山主様に少しでも還元できるよう、そして先人たちの苦労の上に育った山の恵みをできるだけ無駄にせぬよう、丸太一本一本とにらめっこする日々です。
次の、次の、そのまた次の世代のために頑張りましょう。
また、微力ながら薪の材料を買わさせていただきます。
ありがとうございます。使っていただく方がいて初めて、60年以上かけて育った木の価値が生まれます。